新型コロナウィルスの流行に伴い、就業現場における衛生面にも一層の配慮が必要となりました。例えば手洗いうがいの周知や検温設備の設置、アルコール消毒装置の敷設などが挙げられます。これと同様に気を配りたいのが職場内の湿度の管理です。湿度が高い環境では人間は集中力が落ちて眠たくなります。
一方で乾燥した空気ではインフルエンザなどの病気にかかりやすくなります。空間を適度な湿度に保つ上では湿度計とセンサーを用いた定期的な計測が必要です。計測方法としては、一般的に超音波システムとバイメタル方式の二種類があり、オフィス内で使用されるのは超音波方式が多いです。これは超音波センサーを用いて伝搬した時間を計測することにより湿度計として活用する方式です。
一般的に使用する装置が少なくすみ、システムが安価であるといったメリットがある一方で、誤差が大きいという欠点があります。オフィスといった広い空間に向いている計測システムと言えます。このような湿度計を設置する上では注意点が挙げられます。例えばセンサー付近にものを置かないことです。
これは空気の対流を乱すことにより、装置に間違った値が入力されることを防ぐ必要があるからです。また、振動により装置が破損する恐れから、人混みでの設置も避けることとされています。オフィス内の環境に投資を行うことで、従業員の作業効率を上げることができます。したがって、湿度計という少ない投資で多くに利益に繋がるのです。