小規模事業者が取り組むべき衛生管理は、大規模事業者が対象になっているHACCPに基づく衛生管理をより簡略化されたアプローチにより管理を進めるHACCPの考え方を取り入れた衛生管理です。両者はHACCPに沿った衛生管理といったとても重要な役割を持つもので、この中でも重要とされるのが7原則12手順です。ただ、大規模事業者は7原則12手順全てを遵守する必要がありますが、小規模事業者の場合は一部を遵守する形で進めるなどの違いがあります。規模の大きさにより小さなお店や工場などでは対応が取れない部分もある、このような箇所については除外して管理を行えば良いわけです。
しかしながら、小さな飲食店など小規模事業者はHACCPの理念に基づき衛生管理体制を見直す必要がある、新しくオープンする場合もそのお店や工場に最適な衛生管理手法を導き出し日々の業務に役立てることが大切です。なお、何から始めるべきか分からない人も多いかと思われますが、基本的には厚生労働省の公式サイトにアクセスを行うことでHACCPの考え方を取り入れた衛生管理に関するパンフレットをダウンロードできるようになっているので最初にパンフレットの内容をよく読んで理解することが先決です。その上で、自社やお店など業種に合う手引き書を探して、それをひな型として利用することから始めます。同じような業種の手引き書があることで、何をしなければならないのか注意すべき点には何があるのかこのようなことを学ぶきっかけにもなります。